こんにちは！
先日、お客様から「リンパって何ですか？」とのご質問がありました。
リンパってよく耳にするけど、よくわからない方も多いのかなと思いますので。
で、本日は「リンパとはなにか？」について書いていきます。
リンパとは
リンパとはリンパ液、リンパ節、リンパ管を合わせたものをいい、リンパ系ともいいます。
無色透明で血管に沿っています。
リンパの役割を簡単に言うと【下水道】のような役割をしています。
「余分な水分の回収」「老廃物の回収」「免疫機能」といった働きです。
リンパ液
まず、リンパ液の主成分は血液成分の血しょうでリンパ球(免疫細胞)も含まれています。
血液は酸素や栄養を体の細胞すみずみに届けるため、毛細血管から出て各細胞へと運びます。
酸素や栄養を届けた血液は静脈の血管へ戻るのですが、この時戻れないものがあります。
これを間質液と言います。
さらにその間質液の一部が毛細リンパ管に入り、これがリンパ液となります。
このリンパ液になる間質液には細胞から出た静脈へ回収しきれなかった老廃物、細菌やウイルスなどが含まれています。
ちなみにリンパ液は、体育館などで転んだ際に血は出ないけど、透明なベタベタした体液を見たことありませんか？あれがそうです！
リンパ管
リンパ液はリンパ管を通っていきます。
大きく分けるとリンパ管は右上半身、左上半身と下半身で分かれています。
左右どちらも毛細リンパ管からはじまり、集合リンパ管、主幹リンパ管と太くなり一方通行に流れて最後は鎖骨下の静脈角へと注がれます。
また、リンパは血液を送る心臓のようなポンプはありません。
呼吸や筋肉を動かすことでポンプの役割をしてリンパは流れていきます。
リンパ節
リンパ節はリンパ管の途中にいくつもありなんと！約800個あります！！
よく耳にするものであれば４大リンパ節と言われる鼠蹊部（そけいぶ）、膝窩（ひざ裏）、腋窩（わきの下）、頚部（首）などです。
「ふくらはぎのむくみには膝裏を」など言われたことがある人もいるのではないでしょうか？
そしてリンパ節は免疫器官のひとつです。
ろ過装置のようなもので細菌やウイルスをせき止め白血球やリンパ球が集まり戦ってくれる大切な器官です。
また老廃物の回収もここで行われます。
では、ここで回収された細菌やウイルス、老廃物はどう処理されるのでしょうか？
答えはマクロファージといった食細胞により食作用によって処理されます。
その結果、リンパ節は全身に病原菌などがまわるのを防ぎ病気にかからないといった大切な働きをしてくれています。
最後に
リンパは「余分な水分の回収」「老廃物の回収」「免疫機能」といった働きがあり、リンパマッサージを行うことで滞ったリンパの流れを促し、疲労回復やむくみ、冷えの改善を助けます。
免疫機能といった働きもありますので、風邪を引きやすくなった人はリンパ系の働きが弱っているのかも知れないですね。
初めは流れが滞っていたり、色々なものが溜まっていると好転反応でだるさなど出る場合もありますが、定期的に流れを促すことで落ち着いてきます。
むくみや冷え、朝起きてもなかなか疲れが取れていないなどあればリンパマッサージ を受けてみるのもおすすめです。
